東京都庭園美術館

2018年07月12日 : fujioka

経理の藤岡です。

港区白金台にある東京都庭園美術館をご存知でしょうか?
都心に在りながら自然を楽しむ事が出来る和洋の広い庭園と、
美しい建物が人気の美術館です。

本館は朝香宮(あさかのみや)邸として建てられた歴史的建築物です。

2011年から全面改修工事で閉館してましたが、2014年より一部がオープン。
そして今年3月にリニューアルが終わり全面オープンとなりました。

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(シンプルですっきりと美しい本館(重要文化財)の外観)

こちらは旧朝香宮邸として1933年(昭和8年)に竣工されました。
昭和天皇の皇后、香淳皇后の叔父にあたられる
朝香宮鳩彦王(やすひこおう)がお住まいになった建物です。
戦前フランスに留学していた鳩彦王は帰国後、自邸を建てるにあたり、
当時ヨーロッパで全盛だったアール・デコの様式を取り入れました。

正面入り口を入るとルネ・ラリックの硝子扉のレリーフの美しさが、
まず目を惹きますが、館内はどちらの部屋も大理石等を
ふんだんに使った大変に豪華でモダンな造りで、それはもう圧巻です。

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照明や扉そしてマントルピース等にもレリーフが施されていて、
細部までとても豪華で美しいです。

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(大食堂と階段)

庭園は芝生広場、西洋庭園と日本庭園があり、
日本庭園には茶室も設けられています。
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茶室には珍しい椅子に座ったスタイルの「立礼式(りゅうれいしき)」のお部屋もありました。
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宮邸は戦後、朝香宮鳩彦王が皇籍を離脱され退去した後、
数年間は外務大臣公邸と使用されましたが、
1950年に西武鉄道に払い下げられました。
西武鉄道所有時は白金プリンス迎賓館として
外国からの国賓や要人のおもてなしに使用されたそうです。

余談ではありますが、当社のある成増駅と同じ
東武東上線沿線の朝霞市の「朝霞」という名前は
朝香宮鳩彦王に所縁があるとの事です。
川越街道の宿場町、膝折宿として栄えた膝折村に当時、
駒沢にあった東京ゴルフ倶楽部が移転する事になり、
ゴルフがお好きで倶楽部の名誉総裁だった朝香宮鳩彦王にちなんで
膝折村は町制施行と同時に町の名前を「朝霞町」としたそうです。

宮家と全く同じ文字を使うのは恐れ多いという事で「朝香」を
一文字変えて「朝霞」としたとの事。
その後、東京ゴルフ倶楽部は狭山市へ移転しています。

朝香宮邸は1981年には東京都に売却され、
1983年に美術館として公開されました。

新館は1963年に完成。迎賓館として使用されました。
現在こちらでは年に数回、企画展が開催されています。

公園の入口にはミュージアムショップとレストランもあり、
白金で優雅なひとときを過ごす事が出来るおすすめスポットです。

※庭園のみ公開されている期間があり、
その場合は本館(旧朝香宮邸)や新館には入館出来ませんので
事前にホームページTOPのカレンダーを確認して下さい。
https://www.teien-art-museum.ne.jp/

東京都庭園美術館
住所:〒108-0071  東京都港区白金台5-21-9
問合せ先:03-5777-8600 (ハローダイヤル)
開館時間:10:00-18:00 (入館は17:30まで)
休館日:毎月第2・第4水曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始
入館料:展覧会によって異なります。
庭園入場料:一般200円(160円)
大学生(専修・各種専門学校含む)160円(120円)
中・高校生・65歳以上100円(80円)
・( )内は20名以上の団体料金。
小学生以下および都内在住在学の中学生は無料
アクセス:JR山手線「目黒駅」東口
東急目黒線「目黒駅」正面口より徒歩7分
都営三田線・東京メトロ南北線「白金台駅」1番出口より徒歩6分

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