キャデックの建物ができるまで その1

2019年01月26日 : iwamoto

こんにちは工事部の岩本です。
ホームページ上で告知をしています
練馬区桜台3丁目「パラドール」4棟現場の
建築工事が年末から始まっています。

そこで今回は桜台の現場の工事写真を使用しながら
実際にどういった工程で弊社の建築工事が
行われているのかを紹介していきたいと思います。

1「遣方(やりかた)」
遣方とは、配置図に基づいて建物の
位置決めるために設ける工事の名称です。
遣方をする際に重要なことは
”対角”を正確に出すことです。
この対角が合わないと
建物の形が歪んだ
「欠陥住宅」となってしまいます。
具体的な工事の内容としては、
建物外周より一回り大きく杭を打ち、
基礎の天端(てんば:一番高い部分)より
20cm位高い位置で貫(ぬき)と呼ばれる
板材を水平に繋げていきます。
ちなみに水平を示す貫のことを
水貫(みずぬき)と呼びます。
IMG_0026

この水貫に糸を張り、外周及び中通りの
基礎の位置を出していきます。
この糸のことを水糸(みずいと)と呼びます。
先の水貫の高さを基礎天端より
20cm程高く設定している理由は
この水糸が基礎の型枠に
ぶつからない高さを確保するためです。
IMG_0033

2「基礎根切り」
基礎根切りは一般的な基礎の場合、外周はGL
(グランドラインと読みます。設計図面上で
 地盤面の高さを表す線のことを指します。)より
45cmの深さ、内部は15cmの深さまで掘り、
砕石を撒いたのち、ランマーなどの
転圧専用の機械を使いしっかり転圧します。
IMG_0327

次に防湿フィルムを敷き、
床下地盤面からの水蒸気の侵入を防ぎます。
そして、基礎外周部に捨てコンクリート
(配筋のないコンクリート)を打ちます。
捨てコンクリートの主な役割は
基礎の底面を水平に整えることです。
基礎立上りの正確な位置を出すため、
前述の水糸を利用し、墨を打って通り芯を出します。
(この作業のことを墨出しと言います)
型枠もこの墨出しによって正確な位置を出していきます。

今回は基礎着工前の下準備を紹介させて頂きました。
次はいよいよ基礎工事を紹介していきます。

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