キャデックの建物ができるまで その3

2019年04月13日 : iwamoto

こんにちは工事部の岩本です。

前回は配筋と基礎の施工までを紹介させて頂きました。
引き続き桜台の工事工程を紹介していきたいと思います。
(過去の記事はこちらからご覧頂けます。)

5.「土台敷き・床断熱・床貼り」
土台とは、基礎の上に乗せて柱を受ける
水平材のことを言います。
土台には基礎と建物の骨組みをつなぐ役割があります。

土台敷きの前に、まず基礎の天端に墨を打ち
土台を敷く正確な位置を出します。
(この作業の事を墨出しと呼び、土台や柱の
芯の位置を示す墨のことを芯墨(しんすみ)と呼びます)
そして、基礎の上に厚さ20mmの基礎パッキンを敷きます。
基礎パッキンを敷き込むことで、
基礎と土台との間に隙間が作られます。
床下の湿気を効率良く排出し、木材腐朽菌の発生を防ぎます。
また、土台本体にも防腐防蟻処理を行うことで、
シロアリや木にダメージを与えるカビなどの繁殖を予防します。
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土台は桜台では120角(幅120mm、厚さ120mmの角材)を使用し、
アンカーボルトで基礎と土台を固定します。
そして土台と柱とをホールダウン金物でしっかり緊結することで、
地震発生時の引抜き力(引抜き方向に掛かる力)
に対して高い引抜き抵抗力を発揮します。

土台を敷き込んだ後、床を貼る前に床下断熱材を施工します。
床下には厚さ50mmの発泡系の保温材を
断熱材として使用し、建物の断熱性能を高めます。

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土台敷きの最終仕上げとして厚さ28〜30mmの
床合板(剛床と呼びます)を貼り、建方の準備が整います。

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6.「建方(たてかた)」
建方とは柱や梁を組み立てる工程の事を指します。
まず1階より組み上げていき、
2階床梁が完了した段階で羽子板ボルトを用いて
柱、梁、胴差し(どうさし:2階の床位置に用いる横架材のこと)
を固定し、2階の床合板を貼ります。
(2階の床合板も1階と同様に28〜30mm厚の物を使用しています。)
その際、建物が垂直に建っているかどうかを確認し
歪みを取りながら、仮筋違いで固定していきます。
その後本筋違いにてしっかり固定します。
引き続き2階の柱梁と組み上げていき、
同様に歪みを見て最後に小屋組みを完成させます。

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次回は屋根工事やサッシ枠などの工程を紹介していきたいと思います。

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