首都圏新築住宅の市場動向について

2018年07月07日 : saito

minuskinri01

先日不動産情報サービス企業、アットホーム株式会社は、平成30年5月度の
首都圏新築住宅の市場動向を発表しました。

今回は首都圏と東京23区内のエリアにフォーカスして、
現在の市場の傾向について読み解いてみたいと思います。

首都圏の登録価格は2%の下落となり、
成約価格は3.3%の上昇を記録した模様です。

東京23区内では登録価格:4,951万円(マイナス2.7%)
成約価格:5,015万円(マイナス4.8%)と共に下落していました。
前年比で見た場合は、それぞれ登録価格がマイナス1%、
成約価格はプラス4.9%となりました。
価格水準の高い東京23区で、平均価格は下落したものの
成約数が大幅に増加し、成約価格も上がりました。

という事は価格上昇が終息し、適正価格に下落した高額優良物件を
ユーザーがお得に購入し始め、23区全体の新築住宅の市場動向は、
今のところ水面下で好調と言えるのではないでしょうか。

新築住宅の価格帯別の割合を見ますと、
東京23区内では4,000万円~5,000万円の価格帯の物件が31%を占め、
先月比6%の上昇。5,000万円以上の価格帯では
44.4%と先月比3.9%の下落となりました。
下落の原因として、価格レベルの高い城南エリアでの成約が
低調となったためと分析されていました。

また、城南エリアでの成約件数が低調な一方、
前述の通り東京23区全体で見た場合は
成約件数が大幅に増加していることから
城南エリアでは価格上昇が終息していない事が窺われます。

今回の市場動向で、ユーザーは住宅価格の値上がりが一段落した地域で、
高品質、高価格物件を優先して購入する傾向が見受けられました。

秋口の発表では、水面下ではなく現在の好調な結果が発表される見通し
となりそうです。

参考
アットホーム市場動向 -首都圏の新築戸建(5 月)(PDFが開きます)
http://athome-inc.jp/wp-content/uploads/2018/06/2018062702.pdf

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