キャデックの建物ができるまで その4

2019年06月17日 : iwamoto

こんにちは工事の岩本です。
前回に続き新築工事の工程を紹介していきたいと思います。
(過去の記事はこちらからご覧頂けます。)

7.屋根工事
小屋組みが完成しますと次は屋根工事に取り掛かります。
まず、屋根の下地として垂木(たるき)を施工します。
垂木とは、屋根の一番高い場所に取り付けた
棟木(むなぎ)から軒桁(のきげた)など、
桁の間を斜めに渡す長い木材のことを指します。

取り付けた垂木に、屋根の下地となる
12mm厚の野地板(のじいた)を貼ります。
野地板の上に遮熱材のサーモバリアSを敷き込み、
その上に通気用の垂木を施工していきます。
弊社の住宅は屋根へ断熱材を施工するため、
外壁だけでなく屋根にも結露対策として
通気工法を採用しています。
また、通気層を設けることで、屋根表面の熱を
室内に伝えにくくするというメリットもあります。
サーモバリア

通気垂木の上に更にもう一度
12mm厚の野地板(上野地)を貼ったのち、
防水材のアスファルトルーフィングを施工し、
最後に仕上げ材を施工して屋根が完成します。

8.金物の取付
次に土台や梁と柱や筋交いなどに金物を取り付けていきます。
筋交いを柱に接合するときには筋交金物を使用し、
柱や横架材にしっかり固定します。
ホールダウン金物

梁は「羽子板ボルト」と呼ばれる金物を使い固定します。
また、建物の隅のところに斜め方向に伸びている梁を火打梁(ひうちはり)と呼びます。
構造図に基づいた素材を用いて、図面に指定された箇所へ火打梁を施工していきます。
羽子板

9.耐力壁・サッシの施工
まず最初にダイライトMSを貼っていきます。
ダイライトは強度が高いというだけでなく、
透湿性能にも優れる耐力壁です。
壁内の湿気を放出し、壁内結露の発生を防ぎます。
その湿気は通気層を通り建物の外へ排出されていきます。

サッシを取り付ける前に窓枠の下端へ水切シートを貼ります。
サッシ取付後に上部、左右へ防水テープを貼り、
窓周りからの雨水の侵入を防ぎます。
ダイライト

屋根・耐力壁・サッシが付き、
ようやく建物の形が見えて来ました。
次回は外壁の防水や通気工法、
吹き付け断熱などの工程を
紹介していきたいと思います。

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