迷いながら、強くなる

2019年07月22日 : yamane

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こんにちは企画の山根です。

先日読んだ本について書きたいと思います。
本のタイトルは「迷いながら、強くなる」
棋士の羽生善治九段が書かれたエッセイ集です。
テーマごとに2~3ページにまとめられた
エッセイが掲載されており、
普段読書をあまりしない私でもとても読みやすく、
そして分かりやすい本だと感じました。

その中でも特に為になったエッセイを
紹介させて頂きたいと思います。

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以下、「迷いながら、強くなる 【反省】」より引用

「反省」
必要な時間だけ立ち止まったら一歩踏み出す。

将棋の世界には反省はしても後悔はしないという言葉があります。
何かおかしな一手を指してしまった時はどうしてそう指したか省みる訳ですが、
いつまでも後悔していたのでは先に進むことは出来ません。

【中略】

反省をする時には、しっかり立ち止まって振り返る必要はあります。
しかしいつまでも立ち止まっていたのでは進歩も発展もありません。
あまりに失敗が強烈だと立ち止まるだけではなく、立ちすくんでしまう時もあります。
慌てる必要はまったくなく、必要な時間、立ち止まって反省すれば良いのですし、
その時間も一律ではありません。しかし、立ち止まってしまう時間が
長くなってしまうと、立ち止まっていることそのものを忘れてしまう時もあります。
そんなことを思い出させてくれるのが反省だとも言えます。

【以下略】
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私はいつも失敗した時、真逆のことをしてしまっていたのだと
痛感しました。後悔ばかりして、キチンと反省が出来ていないから、
同じようなミスを起こすことが多いと思います。
同じミスで後悔をしないために、
しっかり反省できるようになりたいと改めて思いました。

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以下、「迷いながら、強くなる 【自信】」より引用

「自信」
いつも「半信半疑」ぐらいがいい

「どうしたら自信が持てますか?」と聞かれる時があります。
確かに自信を持っていれば不安な状態にはならないですし、
迷うことも少ないと思います。
しかし、難しい問題や困難な課題に直面した時に自信が持てないのは、
きわめて自然なことだと思います。
裏を返せばいつも自信を持っている人がいるとすれば、
それはその人が不安を覚えることがないくらい
簡単なことしかやっていないのでしょう。
半信半疑という言葉がありますが、向上していく時に必要な状態というのは、
こういう「自信半分・疑い半分」という心持ちで十分だと思います。
「これでいい」と思いながらも、同時に
「もしかしたら修正は必要かもしれない」と考えながら
進んでいくことが手ごたえはないものの堅実で逸れることなく
前進ができる方法なのです。
そしてそれを繰り返して一つのテーマを克服したとき、
深い理解と確信が生まれるのでしょう。

【以下略】
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将棋界で数々の記録を持つ羽生先生でさえ
自信を持ちすぎることは良くないと言っているのですから、
自分はそれ以上に自己評価が高い事を改めて認識しながら
仕事をしないといけないと痛感しました。

過去にも羽生先生の事をブログで取り上げさせて
頂きましたが、前回とは違った羽生先生の側面を
垣間見えたような気がしました。

羽生先生の謙虚な姿勢を見習って
お客様の役に立てるような仕事ができるよう
頑張っていきたいと思います。

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