キャデックの建物ができるまで その5

2019年08月30日 : iwamoto

こんにちは工事の岩本です。
前回に続き新築工事の工程を紹介して行きたいと思います。
(過去の記事はこちらからご覧頂けます。)

10.防水工事
バルコニー防水工事はFRP防水と金属防水(スカイプロムナード)の
2種類の仕様を施工箇所によって使い分けています。
金属防水は主に面積の広いバルコニーや、
屋上・ルーフバルコニーなどに採用しています。
耐久性に優れるだけでなく、
屋根同様に金属防水の下に遮熱材の「サーモバリアS」を
施工できることが大きなメリットです。これにより、ルーフバルコニーや
屋上の下にあたるお部屋上部の遮熱性が改善され、
猛暑でも快適な住空間の提供ができます。

跳ね出しのバルコニーや、面積がそれほど広くないバルコニー、
躯体による庇などへの防水処理は、FRP防水で施工します。
この工法はガラス繊維などの強化材で補強された素材で使用することで
高い耐久性を発揮します。FRP防水はその信頼性の高さから
住宅以外にバスタブや船舶の防水材などにも採用されています。

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こちらは金属防水を施したルーフバルコニーの画像となります。

11.外壁工事
外壁工事は、まず耐力壁材のダイライトMSを始めに貼って行き、
サッシを取付した後に透湿防水シートを貼ります。
透湿防水シートは下から順に貼って行き、シートの継ぎ目部分は
水が内部に侵入しないように約10cm程度の幅を重ねて貼って行きます。
配線、配管、ダクト廻りは防水テープで処理をし、
壁からの雨水の侵入を防ぎます。
またバルコニー手摺壁部分の入隅、出隅部分も
しっかり防水テープで処理します。
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透湿防水シートの施工写真。

次に通気胴縁を取付し、外壁内部に通気層を設けます。
通気層を壁内に設けることで、壁内の通気を改善し、
建物躯体の腐食や、カビによる健康被害の原因となる
壁内結露を防ぐ事ができます。
そして外壁の仕上げに合わせた下地を施工した後、
最後に外壁の仕上げを行います。
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こちらの現場では外壁の仕上げに塗りだけでなく、アクセントでレンガを採用しています。

12.内部吹付断熱施工
内部電気配線、配管、内部水道配管、ガス配管等完了後、
吹付発泡断熱を施工します。
この断熱材は硬質ウレタンフォームと呼ばれる素材から出来ており、
吹き付けた断熱材が発泡することで隙間無く施工が出来ます。
機密性の高い吹付断熱施工により、
壁内に結露が発生し難い住宅を提供しています。

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吹付発砲断熱材の施工後の写真。隙間なく断熱されます。

13.木工事
吹付発泡断熱を施工した後は、床貼、ドア枠、窓枠取付を行い、
並行して壁下地となるプラスターボード(石膏ボード)を貼ります。
ボードは横架材まで伸ばし隙間が出来ないように貼ります。
引き続き階段取付、天井下地、プラスターボードを貼り
巾木を取付し、木工事が完了となります。
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壁部分の石膏ボードと天井の下地を施工した写真。

14.仕上げ工事
木工事完了後、クロス工事、床タイル工事、照明器具、
衛生器具取付等行い、クリーニングをして建物は完成となります。
また、建物外の工事としては外構工事があり、
外構工事が完了すると建築の全工程が完了となります。
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クリーニング後のリビングの写真。

最後は少し駆け足で紹介しましたが、
以上がキャデックの住宅が完成するまでの流れとなります。

ご覧頂いたように一棟の新築住宅は、
様々な業者さんの力を借りて建てられています。
これからもお住まい頂くお客様や
協力頂いている業者さんに感謝をし、
一棟一棟丁寧に住宅を建築し
提供して行きたいと思います。

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